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Outlying Planet








アナログにこだわり過ぎず、テックの匂いも醸しつつ、際立ったクオリティは求めず自己完結できそうな自分の中での流行がCinema 4Dだったあの頃。そこから引くにも引けなかったり、シンプルなプロダクトを浮き立たせるための空間づくりとして、似たフォーマットで3シーズン分カタログをデザインしてきましたが、慣性の法則を抜けるべくLate2019よりタブロイド判に変更し、AREthという名前のとおり惑星に見立ててきたコンセプトも3Dで遊ぶのも今回を最後にしようと、Outlying Planet(辺境の惑星)とタイトル付けし、完結編。いままであえて避けてきた靴のドローイングも落とし込みつつ、楽しみつつやりたいことを突っ込めたかなと。

そろそろ、1つ前のEarly 2019が発売開始です。

www.AREth.jp

Fragile Glass







当初は透明のMicrowave safeなグラスマグを作りたかったけれど、最終的にはプリント重視でシンプルなロックグラスに落ち着きました。
グラフィックのコンセプトしては、具象と抽象の間のような一見すると意味が無いようで在るようで、様々な物事が直接的に関係は無いけれど相互に働きあい、動じずも脆く維持している位置関係の1フレームを切り出したようなスチール感をイメージしています。

サイズ:φ74mm ×高さ78mm / 内容量:200ml
材質(本体):ソーダグラス + 金(シルクスクリーン印刷)

日本製

WRKS Pastime “Fragile Glass” at Indyvisual Online Store

WRKS Pastime

Different Perspectives









現在製作中のグラスデザインに用いてる手描きのグラフィックを、3Dオブジェクトになった場合の見え方を再現するためではなく、そのプロダクト自体を装飾するためでもなく、どちらかといえば異なる視点における再解釈・再描写してみたもの、プロダクトのコンセプトを補完するためもしくは直接的には見えない奥行きを照らし出すための制作。

WRKS Pastime

AREth Early 2018










2017年の夏以来、Cinema 4Dで空間を作リ出す自由度にすっかり魅了されてしまい、これはもう自力で実写にコンポジットしてみるしかないなと、いつもの一抹のDIY精神と「できるかな」の好奇心で。

目指したのは技術的なリアリティさの追求ではなく、自然さと不自然さの同居というか、違和感が違和感無くそこに佇んでいるような、テクノロジーに引っ張られる現代に見られるような現実と非現実のあやふやな境界感というか。

あえてシンプルな球体や幾何学的な物体に適度なオーガニック感を持たせながら、空間やテクスチャーのバランスを取ることで商品の性質や見開きとしての見え方などもを考慮しつつ。プレーンさやナチュラル性が売りのブランディングだからこそ持たせられた違和感や鮮度というのもあるだろうし、閉塞感を覚えたらその時は破って行くほかないだろうということで。

自分自身10年前にはいずれコンピュータを使わない仕事をせねばとか言ってテクノロジーの脅威にビビリながら、手描きや生っぽさにこだわりながらも全くアナログ一辺倒でもないところに、iPad ProとApple Pencilの登場でいよいよ稚拙な考えも葬り去られ、映像しかりペインティングしかり、アプローチこそ違えど基本的なところで全て同じように捉えられるようになって来たもので。ジャンルや手法にこだわっていたら一瞬で取り残されそうだなとより思ったり。かといって多くを取るのも難しく、そして最終的に自分が好きなものややりたいことは昔とあまり変わらなかったり。なんにせよ散らばった点と点がそろそろ繋がってくるんじゃないかという、この頃です。

www.AREth.jp