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DIY Spicy Macro Lens

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前回の自作レンズであまりにも「ちゃんと撮れない」結果となったことをふまえ、今回まず気をつけたのは焦点距離、そして作りたかったのはマクロレンズ。

とりあえず前回の反省点は、中古カメラ屋で買ってきた500円ぐらいのジャンク品をベースにしたものの、やはり製品は製品なのでしっかりと組み立てられていて分解できずそのまま使ってしまったのでレンズの調整が出来なかったのと、さらにそこにむやみにレンズを重ね過ぎた、っぽい。ということで、まずはシンプルに100円ショップで適当に手に入れたチープなプラスチックレンズを1枚、センサーからなるべく距離を置いたところに配置してみたところ、意外と簡単に映り、すでに味のある仕上がりに。そのままでも十分使えそうだったけれど今回目指したのはマクロレンズということで、試しにもう1枚プラスチックレンズをちょっと距離を取って置いたところあっさりとそれっぽいズームが得られたので、完成ということで。もちろん絞りは解放、調整出来るのはシャッター速度とISOのみという乱暴な仕様に。

描写は写真の通り、甘いというか、狭いというか、なんというか、白に近いところが面白く、なんだかとても好きな感じに。映像だとフォーカスが合う瞬間とかのまた違った味があり、遊べそうな一本。

Crappiest Lens Ever

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自分自身がそうですが、今や有る程度のお金を出せば誰にでも奇麗な写真や映像が撮れてしまう簡単な時代(実際誰にでも出来るほど簡単な事では全くないですが、少なくともそこそこの機材は手に入るし)、最近じゃハイスピード撮影も随分お手頃で楽しくなり、電話が腕時計になれば人はその新しいモノにこぞったりこぞらなかったり、いずれ腕時計で4K撮影が当たり前になる日も来るかもしれないし、そんな日はこないけれど腕時計からホログラムが出る日は来るかもしれないし、少なくとも僕自身は日々急速に進む技術革新の恩恵にあやかりながら、むしろ全面的に頼って仕事したり生きているわけですが、やはりちょっと単一的な気がして面白くない。

なのでレンズをこしらえました。思い起こせば何年か前に一度考慮した事もある自作レンズ。といってもガラスの球面から削り出す、とかの次元ではありませんが。そして、良い物を作るとなると事は明らかに難しいけれど、悪い物を作るというのは比較的簡単そうなので、ポンコツレンズを目指し、愛嬌と固有の味わいを求めて。

とりあえず初めての事である以上それほどの成功も期待せず、ひとまずジャンク品をかきあつめて直感的に目指した着地点は「ちゃんと撮れない」。しかし考えてみれば単純な光学も頭の中には無いしレンズの仕組みも知らないで適当にガッチャンコさせただけなので、思いのほかイメージ通りな描写をつくり出す結果には至りませんでしたが、まずはの1本目ということで十分遊べたし、良くも悪くも世界に1本なわけなので、これはこれとして、何か映像でアウトプットしてみようと思います…。