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Apple Pencil Case

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3ヶ月ほど前、Flashを用いた手描きベースのアニメーション制作という案件を受けるにあたって、長年PC上では常にAppleの純正マウスのみ使っていたわけだけれど作業を始めた途端これでは任務を遂行出来ないと即断、iPad Proのでかい方を買いにApple Storeへと急行したわけでした。

Pencilの描き心地は言うまでもなく良質で、Wacomの液タブなど使ったことも無いので比較しようは無いけれど個人的にiPadというよりAdobeの液タブという位置付けで使ってるようなイメージで、アニメーション案件の後も何かと多用してはそのiPadの可能性というか、紙にこだわっていた自分には人生で3度目ぐらいのデジタル革新が起きたような、何かこれで面白いことをしないといけないような軽い強迫観念にも駆られつつ、最近はSunday PainterならぬSunday AnimatorのごとくiPadのみで手描きアニメーションを作ってみようと試みつつ。

しかしながら、問題はPencilありきでiPadを手に入れたその瞬間からPencilの行き場が無い、ということ。いまだに検索しても良いモノは見当たらないけれど、とりあえずこれはもう自作した方が事は早いなとAdobe Sketchでイメージを起こし、革製品を手がける友人に製作を依頼し、最近出来上がりました。

ポイントは、安定したフラット感と、出し入れの容易さ。売ったら売れるんじゃないかとか少しばかり思いつつ、一点のみのカスタムオーダーというのがやっぱり満足感というか、今後もオーダーメイドをすることで新たな方向性が産まれるような、そんな可能性を感じつつ。

DIY Spicy Macro Lens

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前回の自作レンズであまりにも「ちゃんと撮れない」結果となったことをふまえ、今回まず気をつけたのは焦点距離、そして作りたかったのはマクロレンズ。

とりあえず前回の反省点は、中古カメラ屋で買ってきた500円ぐらいのジャンク品をベースにしたものの、やはり製品は製品なのでしっかりと組み立てられていて分解できずそのまま使ってしまったのでレンズの調整が出来なかったのと、さらにそこにむやみにレンズを重ね過ぎた、っぽい。ということで、まずはシンプルに100円ショップで適当に手に入れたチープなプラスチックレンズを1枚、センサーからなるべく距離を置いたところに配置してみたところ、意外と簡単に映り、すでに味のある仕上がりに。そのままでも十分使えそうだったけれど今回目指したのはマクロレンズということで、試しにもう1枚プラスチックレンズをちょっと距離を取って置いたところあっさりとそれっぽいズームが得られたので、完成ということで。もちろん絞りは解放、調整出来るのはシャッター速度とISOのみという乱暴な仕様に。

描写は写真の通り、甘いというか、狭いというか、なんというか、白に近いところが面白く、なんだかとても好きな感じに。映像だとフォーカスが合う瞬間とかのまた違った味があり、遊べそうな一本。

Visionless

闇雲。

文字通り、明確なビジョンや目的を持たずに作ってみました。先日思いつきで作った「ちゃんと撮れない」レンズで撮ったピンボケ映像と、なんとなく描いてみようと思った歩くループアニメーションをなんとか1つに出来ないかなと。
ただの目の悪い人的な映像に、夜道をただひたすら歩くだけの下半身を重ね合わせ、そして思いつきだけで闇雲に進めた経緯から「Visionless」というタイトルに。
どんなに先が見えない時でも、何かをしていれば何かしらは見えてくるはず、という案外ポジティブなコンセプト。

結果、自作レンズとループアニメーションの合成という新たな趣味を獲得しました。

Crappiest Lens Ever

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自分自身がそうですが、今や有る程度のお金を出せば誰にでも奇麗な写真や映像が撮れてしまう簡単な時代(実際誰にでも出来るほど簡単な事では全くないですが、少なくともそこそこの機材は手に入るし)、最近じゃハイスピード撮影も随分お手頃で楽しくなり、電話が腕時計になれば人はその新しいモノにこぞったりこぞらなかったり、いずれ腕時計で4K撮影が当たり前になる日も来るかもしれないし、そんな日はこないけれど腕時計からホログラムが出る日は来るかもしれないし、少なくとも僕自身は日々急速に進む技術革新の恩恵にあやかりながら、むしろ全面的に頼って仕事したり生きているわけですが、やはりちょっと単一的な気がして面白くない。

なのでレンズをこしらえました。思い起こせば何年か前に一度考慮した事もある自作レンズ。といってもガラスの球面から削り出す、とかの次元ではありませんが。そして、良い物を作るとなると事は明らかに難しいけれど、悪い物を作るというのは比較的簡単そうなので、ポンコツレンズを目指し、愛嬌と固有の味わいを求めて。

とりあえず初めての事である以上それほどの成功も期待せず、ひとまずジャンク品をかきあつめて直感的に目指した着地点は「ちゃんと撮れない」。しかし考えてみれば単純な光学も頭の中には無いしレンズの仕組みも知らないで適当にガッチャンコさせただけなので、思いのほかイメージ通りな描写をつくり出す結果には至りませんでしたが、まずはの1本目ということで十分遊べたし、良くも悪くも世界に1本なわけなので、これはこれとして、何か映像でアウトプットしてみようと思います…。