Spectator ホール・アース・カタログ特集

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その情報や知識の濃厚さにパラっと見てお腹がいっぱいになってしまうことも正直珍しくもなく、そもそも個人的にはどんな雑誌もあまりしっかり読むことも少ないのですが、少し前にアイディアに煮詰まってたとき手元にあった本誌をふと開いて読んだ「ヒッピーたちはお金とどう向き合ったのか?」という内容に結構吹っ飛ばされてしまい、そこからやるべきこともそこそこにどこにいくにも持ち歩き、しばらく前篇・後篇を通読…。

スティーブ・ジョブズにももともと関心も無く彼のスピーチでどうのっていうのも全く知らず、ヒッピーや当時のことを大して何も知らないとはいえ、読み始めてみていくらアメリカとはいえ本当にこんなものが1970年前後から作られていたのかと、大げさに言えばちょっと驚愕し、現代のつまらなさにちょっと落胆し、本当にでかいのかそうでもないのか自分には分からない計り知れぬ影響力を感じ、そして気づいたのは、自分は無意識ながらも結構こういう路線の思想に近いんじゃないかと、ヒッピーとまではいかないけどカウンターカルチャー、、、と友達に話せばずっと前からそう思ってたと言われ、まあ自分の知識と見識の浅さはさておき、こういう知恵や知識を知るのに遅いも早いもなくタイミングだと思うけど、今回は非常に良いタイミングで読めたってことが良かった。

ここ10年ぐらい同じような生き方を春夏秋冬と繰り返してきて(昨日の暑さに四季を感じられるのはやはり素晴らしいとか思いつつも)、なんか色々飽きてきたなあとだいぶ考えるようになっていて、そしてこれは結構前から言ってることだけど八王子とかちょい山寄りにみんなで移住しようとか言ってみたりしてたので、これはコミューンを作るべきなんじゃないかと強く思わされました。目をつぶって想像してみれば、その豊かな暮らし以上に、田舎の社会性、コミューンの(知らないけど)閉鎖性、速攻トラブル、ということでコミューンに現実味を覚えることは僕には出来ませんでしたが…。

本の内容については色々あり過ぎて細かく触れようもないけど、簡潔に言うならば面白かったの一言。言うなればその当時に触れたかったというか。それは結局どの文化をとってもそうなってしまうけど。。。本にも書かれてたことかもしれないけど、今のインターネットがWECの現代版なのかもしれないと思いつつ、インターネットはあらゆる情報が氾濫していて大きく言えば編集がされていない。WECは編集力そのものだったんだろうなと読んで思っていたのですが、いまは情報の取捨選択が可能であり必要で、おのおのが編集を出来る時代になったのはきっとWECのお陰なんだろうと勝手に確信して終わります。。。

とにかく好きな特集でした。

あと個人的には山伏の坂本大三郎さんのコラムに注目しております…。