Mind Wanderer

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まさに今とりかかっている最中のタスクから無意識に抜け出してしまったり、何か考え事をしていたにも関わらずいつの間にか全然違うことを考えてしまったりと、詳しくは分からないけど注意散漫といった日本語訳があったり心理学用語なのか少し調べてみるとどちらかといえばネガティブな意味合いを持っていそうなマインドワンダリングという言葉。これが最近よく読み物にはまっていた自分が、何行も読み進まない間に読んでいる内容からインスピレーションを受けては読書から乖離しあれこれと空想のごとく物思いにふけ、そしてふと本を読んでいたんだと思い出し目と意識をまた自分がもといた本に戻しては現実に戻るような感覚に陶酔感にも似たような心地よさも覚えつつ、感覚的には空っぽの脳ミソの中を無数の電気信号がバチバチと高速で動き回ってるように思え、残念ながら宇宙にまでは意識がつながれなかったけど、これが個人差の程度は分からないけれど誰しもが経験してるであろうと、そして今回少しトーンを暗めに抑えようとしていたOUGHTの2014年秋冬用に描いたグラフィックのコンセプトにちょうど良いなとタイトルに「Mind Wanderer」と付けました。適当に直訳してしまえば「思考的放浪者」?、そしてこれがいつものHOBOコンセプトにもかかっています。

という前書きのもと今回のカタログ撮影は、よりコンセプチュアルなものにしたいなとざっくりイメージを持っていたところに写真の平間さんの実験的な撮影の提案を受けて、バックグラウンドに映像を投影しつつの撮影。今回は個人的思考ではあるものの、バッドではないダークなものにしたく、いわば”複次元に繰り広げられる正解の無い探求の旅であり、そこに生まれる心理的迷走や困惑・交錯といった深い闇に落ちていきそうになる瞬間に遭遇する外部的要因からの抜け道、すなわち夢想からの脱却”がテーマですw

あれこれ書きましたが、昔からコンセプトやらメッセージを明確に文字に起こしたり説明的にすることがとても野暮ったいと感じていて、そういうモノを言葉の代わりに視覚的に表現するっていうのが自分の選んだ方法や仕事と位置づけていて、それは当然今でも変わらないし物事の意味をどう捉えるかは受取手に委ねるのが最良だと考えていますが、でもその伝わらないなら伝わらなくても別にかまわないっていうスタンスから少し意識を変えて、ブログとしての個人的な備忘録でもありつつ、いつも自分の頭の中だけでふんわりとイメージだけしてあるコンセプトを整理してみるという意図も込めつつ、文章に起こしてみようかなという試み…。

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