Tag Archives: t shirts

Freight Car

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OUGHTにいつからかHOBOネタを落とし込むようになり気付けば直接的なHOBOも定番化しつつ描いてきましたが、HOBOの代名詞とも言える貨車や列車は僕の中でグラフィティとかのイメージも強いのでなんとなく避けていました、が、コンセプト的にやはり貨車に乗り込まねばと描いてみました。
木造なのか鉄製なのかその辺はちょっとふわっとさせつつクラシックな貨車をイメージして、試しに鉛筆でわりと細かめに描き込んでみたものの(貨車の作りを脳と手に覚えさせるためにもと思いつつ)、やはりこれぐらいラフなインク感の方がしっくりくるなと、さらりとしたドロ〜イング、という感じで。

OUGHT “Freight Car” L/S Tシャツ

クラシックな赤茶色の貨車をモチーフにしていますので、個人的な思い入れとしては白がオススメです。そして今回は久しぶりにKITEN recordsのTSUによるMix CDもノベルティとして作られています。それ以外にも同じタッチのドローイングを使った半袖Tシャツコインケースなども。

http://store.indyvisual.org/

Everything Cook & Curry

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辻堂にあるカレー屋さん「Minami Curry」のロゴデザインを店主のタイジくんから依頼されて作ったのがいつだったか、それにロゴを入れてTシャツを作ろうと話したのは去年の春頃だったか、、、ようやくこの夏、出来上がりました。

バックプリントの”Everything Cook & Curry”はタイジくんからのリクエスト、意味合い的にはパトワ語で「大丈夫、気にすんな」とのこと。そしてカレーと言えば、コブラ。コブラと言えば…。

Tシャツと言えば、10年以上前に遊びでTシャツをつくりたくてWRECKSというモノを始めて、ひょんなことからOught / Indyvisualの遠矢さんとつながり、それ以来ブランドっぽく見立てたり展開してみたり。もちろん何を出しても売れるというような状態だったら違っていたかもしれませんが、年々「物」としてのモノを作る気持ちやモチベーションも下がってきて、さらにはスタンスは違えど量販店や百貨店などで季節ごとに入れ替わり立ち替わり溢れ返る物の数々を見るだけでお腹もいっぱいになってしまい、最近はoughtとAREthもやってるし自分の描いた物やデザインした物を身近な所で見るにも着るにもちょっとあれば十分だなあとか思う昨今、でしたが、実際はクライアントワークで他にも色々Tシャツなどは作ったりし続けていたりも、しますが、今回これをやっててTシャツを作る単純な楽しさを思い出し、何かまた作りたいなあと久しぶりに余計な考えも無く自然と思えたのも個人的な収穫でした。やっぱり何事にも単純な楽しさを感じられるかどうかが一番の動機になりうるのかなと。

とは言え、facebookとかinstagramも一切やめてしまったので、身の回りに宣伝というレベルどころかこういうとき友達にすら伝達しにくい、なんて時代遅れな不便さも感じつつ。このブログが自分に残された唯一のインターネット上の手段。

インターネットと言えば、僕はここ最近「インターネットが地震より怖い」っていうのを口癖にしていたけれど、10年以上前に出てたという糸井重里さんの「インターネット的 (PHP文庫)」が最近話題と目にしたので、「ほぼ日」はあまり見ていなかったのですが、MOTHERの人はいったいインターネットをどう捉えていたのかなあと気になって買ってみました。まだ半分ぐらいしか読んでいないので分かりませんが、どちらかというとインターネットというのはあくまで切り口で、内容は社会学的な?印象というか、自分の親世代の先人でこういう大人がこういう業界にいるんだなあと知れただけでも何か安心できたというか、漠然とした色んな疑問や不安に対するヒントも鏤められてるように感じました。まだ、半分しか読んでいませんが。

全然違う話になってしまいましたが、EVERYTHING COOK & CURRY.

Minami Curry / ミナミカレー
神奈川県藤沢市辻堂5丁目20−16
0466-77-6731

Still Wandering

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前回OUGHTの2014年秋冬用に考えたコンセプトとカタログのビジュアルではだいぶインナーに持って行った分、今回の2015年春夏はその”夢想”感から脱却すべく無関連に柑橘類を描こうとしてみたり季節感だけを意識して非コンセプチュアルなアプローチを目指していたものの、着地点が見えてこないまま締め切りにも迫られながら同時に様々な事に思惑しているうちに、最終的には前回のコンセプトに用いた「Mind Wandering」という言葉にも引っ掛けつつ、そのグルグルとした出口の見当たらない思考現象から文字通りに「Still Wandering」というテーマに落ち着きました。

グラフィックを直接的に説明すれば、ハットをかぶった、無作為に描かれた線で形作られた人の頭部。そこにはやはり思考的な意味合いも含まれ続けますが、文字通り「未だ放浪中」的な、先の見えない人生の旅を右へ左へ前へ後ろへグルグルグルグルと続けていく、現代におけるHOBO的な生き方を落とし込みつつ。
そのグルグルとした線は、誰しもが残してきた人生や思考の足跡であると同時に、善し悪しや正否の概念とは無関係かつ無条件に積み重ねられた経験であり記録である、という普遍的な意味合いも込めたデザインです。

というわけでIndyvisualでまたもカタログに先駆けて販売中です。

Mind Wanderer

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まさに今とりかかっている最中のタスクから無意識に抜け出してしまったり、何か考え事をしていたにも関わらずいつの間にか全然違うことを考えてしまったりと、詳しくは分からないけど注意散漫といった日本語訳があったり心理学用語なのか少し調べてみるとどちらかといえばネガティブな意味合いを持っていそうなマインドワンダリングという言葉。これが最近よく読み物にはまっていた自分が、何行も読み進まない間に読んでいる内容からインスピレーションを受けては読書から乖離しあれこれと空想のごとく物思いにふけ、そしてふと本を読んでいたんだと思い出し目と意識をまた自分がもといた本に戻しては現実に戻るような感覚に陶酔感にも似たような心地よさも覚えつつ、感覚的には空っぽの脳ミソの中を無数の電気信号がバチバチと高速で動き回ってるように思え、残念ながら宇宙にまでは意識がつながれなかったけど、これが個人差の程度は分からないけれど誰しもが経験してるであろうと、そして今回少しトーンを暗めに抑えようとしていたOUGHTの2014年秋冬用に描いたグラフィックのコンセプトにちょうど良いなとタイトルに「Mind Wanderer」と付けました。適当に直訳してしまえば「思考的放浪者」?、そしてこれがいつものHOBOコンセプトにもかかっています。

という前書きのもと今回のカタログ撮影は、よりコンセプチュアルなものにしたいなとざっくりイメージを持っていたところに写真の平間さんの実験的な撮影の提案を受けて、バックグラウンドに映像を投影しつつの撮影。今回は個人的思考ではあるものの、バッドではないダークなものにしたく、いわば”複次元に繰り広げられる正解の無い探求の旅であり、そこに生まれる心理的迷走や困惑・交錯といった深い闇に落ちていきそうになる瞬間に遭遇する外部的要因からの抜け道、すなわち夢想からの脱却”がテーマですw

あれこれ書きましたが、昔からコンセプトやらメッセージを明確に文字に起こしたり説明的にすることがとても野暮ったいと感じていて、そういうモノを言葉の代わりに視覚的に表現するっていうのが自分の選んだ方法や仕事と位置づけていて、それは当然今でも変わらないし物事の意味をどう捉えるかは受取手に委ねるのが最良だと考えていますが、でもその伝わらないなら伝わらなくても別にかまわないっていうスタンスから少し意識を変えて、ブログとしての個人的な備忘録でもありつつ、いつも自分の頭の中だけでふんわりとイメージだけしてあるコンセプトを整理してみるという意図も込めつつ、文章に起こしてみようかなという試み…。

ともあれindyivsualではカタログに先行してTシャツトートバッグが販売中です。