Tag Archives: mind wandering

Salida

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Salida(出口)へと一方向に流れるように、また断続的に進む事象と時間。
ただそれが出口とは限らず、出口のようで入り口でもあり、入り口のようで出口でもあり、時としてループを繰り返す。脱却をしようとすればするほど抜けることはできず、答えを求めたところに答えは存在しないもの。陰をつけない事で平面としての二次元の空間を五次元的に捉え、そんな正負も無い淡々とした思考の世界をイメージしてみました。過去数年を振り返りつつ、思うようなことが出来なかった2014年の思惑を一度に吐き出し・払拭しつつ。

1250 x 550 mm
acrylic on wood panel

ナマで踊ろう / 坂本慎太郎

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遅ればせながら。

ゆらゆら帝国のメジャーの1stが出た当時とか、たぶんその次のアルバムぐらいまでは好きでよく聴いていたときもあったけれど、あれが98年とかであるならその後16年間ほとんど全く触れることなくいたのですが、この夏、事務所で仕事とか作業してる間に間接的に聴かされ続け、最初はほぼ耳をすり抜け、良いも悪いも無く「あぁ今はこういう感じなんだ」とかだけ思って全くひっかかってこなかったのに、この夏の終わりに気づけば、「これ名盤じゃん」と。聴きこむとその威力を発揮するアルバムと思いました。個人的には音的なものではなく歌詞そのものに。最近は言葉の力というものをよく考えていたっていうのもあったのかなと思いつつ。

音楽に関しては好み以外は一切語らないっていうのが10代の頃から決めてる事で(というか出来ない)ここはもう音楽的な考察は全くしないし、アレだのソレだの意味とか歌詞の意図を勝手に深読みとかする気もないけれど、映画とかでも破滅型の近未来的SF感とかが僕は好きで、子供の頃から恐ろしくもありそれでいてずっと惹かれ続けている絶望的で壊滅的な想像世界の状景が、このアルバムを聴いてるといともたやすく脳裏に浮かびあがってきてしまうわけです。これは恐ろしい。破壊力がすごい。インストの方を聴いてるとやっぱり全然違って聴こえるので、やはり言葉の力というのは強大なんだなと。

個人的には、僕の思う今の修復不能な世界への捉え方に重なって聴こえてくる部分は否めないけど、それでもどちらかというとドラッギーな空想の世界観が強くて、世界が滅亡したあとの平穏さを感じずにはいられない。

最初このMV観たときは気持ち悪いしか感想が無かったのに、もちろん何回観ても気持ち悪いけど、いまや色々な考え事も吹き飛ぶ始末…。

けしてこの世は地獄 なんて 確認しちゃだめだ
だって今みんなはここにいる

確認しちゃダメって言い回しが面白い。
絵もうまいし、アニメーションもうまいし、非凡が過ぎてます。

OUGHT F/W 2014

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暗く、黒く、とにかく暗く。

今年の春夏のときには兎にも角にも明るく、白を飛ばすイメージでやった反動も手伝ってか、今回の秋冬はグラフィックデザインからのコンセプトから来てる部分も大きいけれど、漠然と背景を真っ暗にしたいぐらいに思っていました。最初はどこかお化けの出そうなトンネルでの撮影なんてのも探りつつ、最終的には背面からプロジェクターを当ててのスタジオ撮りに。
時間も限られてる中撮影前の数日間に、夜中に街中で適当に撮影した映像素材を最近覚えたAfter Effectsを使っていじっては、シャッターを切るまでは画が全く分からない手探り状態の作業に不安も覚えつつ、テストシューティングも出来ない超実験的な流れに。さすがに今回は状況的にもフィルムは使えずデジタルのみでの撮影でした。そして仕上がり画が全く見えてなかったからこそ、その暗闇の中から偶然性によってつくり出される写真の数々。ある程度ギリギリのラインで服のわかる写真を選んだつもりですが、さらなる雰囲気重視でいけばもっと実験的というか前衛的というのか、面白い写真もたくさんありましたし、もしかしたらindyvisual店頭では使われるカモ?です。

しかしこの暗さ、だいぶ攻め過ぎかも、そんなことが印刷があがって来た後ですら脳裏をよぎりつつ、口にも出しつつ、ただもはやそもそも大多数に向けた物を作っているわけではないので、この暗闇の中にはそれを知る人にしか見えないモノがあるのかなとは思っています。その言葉には幾つかの含みを持たせつつ。
己のエゴとも言えますがあくまで表現にこだわりメインである服やモデルを見せること以上に雰囲気を重視し、そうすることで視覚的であると同時に、むしろそれ以上の感覚的な方向性でスタイルの表現ができていれば良いなと。

ただ今回印刷の方は諸事情色々というのもあり、いつも使っている紙質では彩度やら細かい明るさの階調がデジタル画像に比べると、っていう点もあり、ですが、思えば漠然としたイメージのときはむしろ刷り上がった方のトーンだったかもしれないなと。実験的な作業はやはりそれなりの緊張感を伴いつつも改めて面白いなと思いました。

Model: カイル・ギブソン
Photography: Hirama Takashi
Hair: Nobuaki Yamazumi (www.ade-salon.com)

http://www.oughtclothes.org/

Mind Wanderer

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まさに今とりかかっている最中のタスクから無意識に抜け出してしまったり、何か考え事をしていたにも関わらずいつの間にか全然違うことを考えてしまったりと、詳しくは分からないけど注意散漫といった日本語訳があったり心理学用語なのか少し調べてみるとどちらかといえばネガティブな意味合いを持っていそうなマインドワンダリングという言葉。これが最近よく読み物にはまっていた自分が、何行も読み進まない間に読んでいる内容からインスピレーションを受けては読書から乖離しあれこれと空想のごとく物思いにふけ、そしてふと本を読んでいたんだと思い出し目と意識をまた自分がもといた本に戻しては現実に戻るような感覚に陶酔感にも似たような心地よさも覚えつつ、感覚的には空っぽの脳ミソの中を無数の電気信号がバチバチと高速で動き回ってるように思え、残念ながら宇宙にまでは意識がつながれなかったけど、これが個人差の程度は分からないけれど誰しもが経験してるであろうと、そして今回少しトーンを暗めに抑えようとしていたOUGHTの2014年秋冬用に描いたグラフィックのコンセプトにちょうど良いなとタイトルに「Mind Wanderer」と付けました。適当に直訳してしまえば「思考的放浪者」?、そしてこれがいつものHOBOコンセプトにもかかっています。

という前書きのもと今回のカタログ撮影は、よりコンセプチュアルなものにしたいなとざっくりイメージを持っていたところに写真の平間さんの実験的な撮影の提案を受けて、バックグラウンドに映像を投影しつつの撮影。今回は個人的思考ではあるものの、バッドではないダークなものにしたく、いわば”複次元に繰り広げられる正解の無い探求の旅であり、そこに生まれる心理的迷走や困惑・交錯といった深い闇に落ちていきそうになる瞬間に遭遇する外部的要因からの抜け道、すなわち夢想からの脱却”がテーマですw

あれこれ書きましたが、昔からコンセプトやらメッセージを明確に文字に起こしたり説明的にすることがとても野暮ったいと感じていて、そういうモノを言葉の代わりに視覚的に表現するっていうのが自分の選んだ方法や仕事と位置づけていて、それは当然今でも変わらないし物事の意味をどう捉えるかは受取手に委ねるのが最良だと考えていますが、でもその伝わらないなら伝わらなくても別にかまわないっていうスタンスから少し意識を変えて、ブログとしての個人的な備忘録でもありつつ、いつも自分の頭の中だけでふんわりとイメージだけしてあるコンセプトを整理してみるという意図も込めつつ、文章に起こしてみようかなという試み…。

ともあれindyivsualではカタログに先行してTシャツトートバッグが販売中です。