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Fragile Balance









ロゴデザインなどで親交のある、辻堂に構えるミナミカレーにて小さなボムのごとくひっそりと、やや異空間の出現的なイメージで、芋焼酎の前に設置させて頂いてます。
飲食つながりで、面白がって購入してくれる方がいたら嬉しいのですが。

店主のタイジ君による独自な調合から作り出されるカレーは、オリジナリティもあれば、定番カレーのような安心感もあったり、同時に気まぐれな遊び心もあったり、なんていうところでしょうか。古材を使った店内はリラックスするにはちょうどよく、昼間からのビールが最高なお店です。

バックグラウンドにおいたペインティングのコンセプト「Fragile Balance」は、グラスのコンセプトからほぼそのままに、一見均衡が取られているようでも常にある危うさのようなもの、そういう物事が並んでいる空間を切り取った、擬似3D的な絵の中にグラスを浮かせるイメージで。

https://www.minamicurry.com

Mini Pop Up at Indyvisual



今回はロックグラスを作るにあたり、1商品としてただ見せるのではなく、グラスのデザインだけでは表現しきれていないコンセプトをより明確にするために、バックグランド(文字通りの)としてのペインティングとを合わせて、透過や反射でちょっと遊びながらもコンパクトに見せることはできないかと、物は試しにIndyvisualでポップアップ的に設置させてもらいました。

実際置いてみようとすると頭の中にあったイメージとは結構違うもので、なぜかZineが一番フィーチャーされたような結果になったり、あえて隣に置こうとしてたウォーターサーバーも並べてみると雰囲気がちょっと違っていたり。まあこういうのは予定調和でポンと置いて終わるだけよりも面白かったと言えますが、思いつきの遊びのようなことに付き合ってくれる遠矢さんには感謝です。(少しアップデート予定。)

WRKS Pastime “Fragile Glass” at Indyvisual Online Store





The Mirror #1
Acrylic on wood panel
40 x 40 cm

コンセプトは、鏡、もしくは鏡の世界をのぞくための四角い窓。世の中にある相関性が無いような物事・事象が距離を保ちながらも混在しており、それらはその場に静止してるようでも常に変位しうる状態にあるが、自分自身の目に映る日常の世界とは形にしてみればこんなものなんじゃないかという世界観を視覚化してみたようなもの。

WRKS Pastime



その位置付けは、意味が無いようでありまた有るようでもあり、根元の部分のようでありファーエンドのようでもあり。狙いとしては、実験性と提案性を兼ね備えながら、欲しいものを作るという原点回帰をもとに。いつしかの若気の至りのようにまだまだ無知に楽しんで物を作れそうだなと、歳を重ねたことで変化したテンションや価値観を落とし込みながら、カテゴライズされない空間づくりを目指して。

WrecksあたらめWRKS Pastimeとして、根本とURLは変わらないながらも気持ち新たに、質感と空間を意識したものづくりを狙っていきたいなと。まずは日常にすっと小さく忍び込むためのテーブルウェアから製作予定です。

https://www.wrecks.jp

The Year of The Chicken

nenga2017_wrks

色々が色々で色々だった2016年でしたが、年末ぐらいは二日酔いの日々でゆっくり過ごせるだろうと見据えていたものの、オペラの演出を観るだけの名目で2泊4日の弾丸NYで帰国は大晦日とかしてみたり、あれやこれやで1月末に至るわけで。寒中見舞いを出すにも叱られかねないタイミングですが、今年の年賀イメージと、1年前に制作したMTVの年末年始IDの酉年バージョンリメイク(去年は申年ということから一応のイエティ)。一瞬過ぎて分かりにくいですがポイントはクリスマスシーズンも意識してのフライドチキン変化(へんげ)でした。

昨年は今まで以上に何をメインに仕事しているのか分からないくらいアレやコレやとやりつつで、それでも常々思うことは、仕事のやり方の1つとして職人気質に特定の分野をつきつめる、というのはきっと定石でもあるだろうし、年月を重ねるとともに自然とそうなっていくのが普通かなということですが、自分は今年も気まぐれと遊び心を失わずに、やったことがあることもないことも、せっかくだからという貧乏根性で逐一楽しみながら挑みたいなと、一人ひっそりと誓った年始でございました。

Visionless

闇雲。

文字通り、明確なビジョンや目的を持たずに作ってみました。先日思いつきで作った「ちゃんと撮れない」レンズで撮ったピンボケ映像と、なんとなく描いてみようと思った歩くループアニメーションをなんとか1つに出来ないかなと。
ただの目の悪い人的な映像に、夜道をただひたすら歩くだけの下半身を重ね合わせ、そして思いつきだけで闇雲に進めた経緯から「Visionless」というタイトルに。
どんなに先が見えない時でも、何かをしていれば何かしらは見えてくるはず、という案外ポジティブなコンセプト。

結果、自作レンズとループアニメーションの合成という新たな趣味を獲得しました。